今回の血液検査は外部検査機関のアイデックスラボラトリーズ(IDEXX)に採血した血液を送っての検査
午前中に採血して翌日に検査結果が出る
目的は一般的な健康診断項目に加えて、糖尿病特有の「フルクトサミン」を調べるためと、血糖値がなかなか下らない身体的な理由を調べるため
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血糖値マーカー「フルクトサミン」
おもに糖尿病のコントロールの善し悪しを判断する検査
・フルクトサミンとは
血糖値の高い状態が続いているとき、血液の中でブドウ糖と血清蛋白が結合してできる物質
・糖尿病のコントロールに有用
糖値マーカーというのは、体の中のたんぱく質などの物質に糖が結合したものを測定することで、採血時からさかのぼって2~3週間の間で、血糖値がどう推移していたかの平均値を取る検査
ヒトでは、血液中のヘモグロビンに結合したHbA1C(ヘモグロビンエーワンシー)という項目を測定するが、動物では血液中のたんぱく質に糖が結合した「糖化アルブミン」や「フルクトサミン」という物質を測定
それにより、一回の採血で、平均的な血糖値の動きが予想できるので、今のインスリン量で適切な治療が行えているかどうかを評価できる
・フルクトサミンの基準値
191~349μmol/L (IDEXX基準)
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血清総サイロキシン「T4」
甲状腺疾患「甲状腺機能亢進症」が疑われる場合に検査
・甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症は,甲状腺ホルモン(T4およびT3)の過剰生産・分泌によって起こる全身性疾患(甲状腺中毒症)
・臨床症状
高齢猫における食欲の低下を伴わない体重減少
付随的な臨床症状としては、多食、多尿、多飲および嘔吐、下痢などの消化器症状および被毛の変化(もつれた被毛,過剰なグルーミング行動)など
攻撃的な性格になる猫も時々見受けられる
・T4の基準値
0.8~4.7μg/dL (IDEXX基準)
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11/21の検査結果
- 検査項目
- 単位
- 基MIN
- 基MAX
- |
- 結果
- 判定
- グルコース
IDEXX SDMA
尿素窒素
クレアチニン
フルクトサミン
T4
体重 - mg/dL
μg/dL
mg/dL
mg/dL
μmol/L
μg/dL
kg - 74
0
15
0.8
191
0.8 - 150
14
33
2.1
349
4.7 - |
|
|
|
|
|
| - 66
16
40
2.2
407
2.3
5.4 - Low
High
High
High
High
–
甲状腺機能亢進症の心配はなくなったけどフルクトサミンの数値が高い..
インスリンが上手くコントロールできていないということなのかな..
もう少し様子を見てインスリン量を変更するかどうかを検討することに
- Graph
- date
- days
- GLU
- kg
- mem
■2016/07/01-2017/06/30■2017/07/01-2018/06/30■2018/07/01-2019/06/30- 2018/3/31
2018/4/13
2018/4/28
2018/5/2
2018/5/11
2018/5/25
2018/5/28
2018/6/2
2018/6/5
2018/6/15
2018/6/29
2018/7/13
2018/7/27
2018/8/1
2018/8/10
2018/8/24
2018/9/7
2018/9/21
2018/10/5
2018/10/10
2018/10/19
2019/11/2
2019/11/16
2019/11/17 - 638
651
666
670
679
693
696
701
704
714
728
742
756
761
770
784
798
812
826
831
840
854
868
869 - 285
202
345
314
283
402
126
62
363
129
311
288
405
447
190
355
163
321
383
78
141
280
467
316 - 5.8
5.9
5.9
5.8
5.75
5.75
5.75
5.75
5.75
5.75
5.7
5.7
5.7
5.65
5.65
5.6
5.6
5.5
5.5
5.5
5.45
5.6
5.3
5.4 - M2
M2
M2
M2
M2
M2
M3
M3
M3
M3
M3
M3
M3
M3
M3
M3
M3
M3
M3
M4
M4
M4
M4
M4




